分水神輿會(ぶんすいみこしかい)
平成元年に分水町商工会青年部が中心となり、分水まつりを盛り上げるため「江戸みこし」が始められました。その後「分水みこし」と名称も変更され、今では分水まつりの中心行事として定着し、地域住民から親しまれてきました。
平成12年まで「分水みこし」は、すべて他からの借り物で行われてきましたが、平成13年は分水まつりが30回目の節目にあたることから、町独自の神輿をつくろうとの気運が盛り上がりました。
かつて、分水町地蔵堂の本町地区には、3台の「祭り屋台」があり、江戸時代文政年間から昭和29年まで祭礼で曳き回され、町では指定文化財として保存してきました。
この「本町屋台」も老朽化し、3台全ての復元が困難なことから、1台分の復元可能な部品を確保し、残りの装飾品を活用した独創的な神輿をつくり、町を活性化させようと「分水みこし振興会」が発足しました。
平成17年には「分水みこし振興会」を発展的解散し、現在は「分水神輿會」がその精神を受け継いでいます。
また、平成18年3月20日に分水町は燕市・吉田町と合併し、新生「燕市」として生まれ変わりました。分水町は無くなっても、神輿會は分水の魂を忘れることなく突き進んでいきます。今後も私達の活躍にご期待ください!
分水神輿は東京浅草の三社祭に代表される「三社型神輿」と呼ばれ、屋根の形が延べ屋根型作りで、屋根の四方に付く蕨手(わらびて)が屋根裏の隅木より伸びており、一般的な神輿の蕨手と比べ長く伸びているのが特徴です。
さらに歴史ある分水町の伝統を受け継いだ「本町屋台」の装飾品の一部が随所に組み込まれ、まさに全国で燕市分水地区にしかないオリジナル神輿です。
平成16年からは「子供分水みこし」を始め、多くの小学生が参加し、将来の「分水みこし」の担ぎ手としてデビューしました。
数々の伝統を取り込んだ分水神輿は、毎年多くの方々にご参加いただいています。皆さんも是非分水まつりにお越しいただき、分水神輿を担いでみませんか!
分水神輿は復元された「本町屋台」とともに『地蔵堂本町屋台・分水みこし展示館』で一般公開されています。
分水みこし・子供分水みこし 7月19日(土)午後6時40分~ 諏訪神社~地蔵堂本町通り 私達「分水神輿會」とともに分水まつりの思い出を作りましょう!